ホッキョクグマは他のクマに比べて体が長く、泳ぐのに適した流線型をしていたり、氷でもすべらないよう足の裏に毛が生えていたりなど、北極圏で暮らすための特徴がたくさん。旭山動物園では、ホッキョクグマの足下に設置されたドーム型の「シールズアイ」でそんな彼らの姿を間近で観察することができます。
アミメキリンの特徴はその名の通り、編み目のように見える体の模様。長い首と40cmほどもある舌で高いところにある木の葉をからめとるようにして食べます。旭山動物園では放飼場内にエサ箱を数カ所設置し、間近で長い舌を使い器用に食べる姿や、木の枝を挿せる給餌器(棒)で木の葉を食べる姿などが観察できます。
レッサーパンダの大好きな季節、それは冬。夏は木陰で休むことが多いのですが、冬は元気に雪まみれで走り回ったりじゃれ合ったりと、とても活発。人気スポットの吊り橋ではこちらをのぞいてくる様子や、普段とは違う角度から、のんびりくつろぐ姿を見ることができます。
もしも猛獣館から悲鳴まじりの声が聞こえたら、アムールトラの仕業かもしれません。強化ガラス越しでも、襲いくる姿は大迫力。もともと生息地がシベリアだから、旭川の寒さもへっちゃら。元気いっぱいです。時折見せるネコのような愛くるしい表情に虜となる人もおおいことでしょう。
日本では害獣として人の手で絶滅させられたオオカミ。天敵がいなくなったことで、シカが大量に増え、問題となっています。「オオカミの森」で感じてほしいのは、ありし日の森の生態系です。隣のエリアにいるエゾシカを鋭い眼光で睨むオオカミは、かつて実際にあった光景かもしれません。