ダービー馬はダービー馬から。ロジユニヴァースには父の輝きが、確かに受け継がれていた。2009年、東京優駿(GⅠ)。10万人の観衆が見守る中、最終コーナーで一気に先頭へ。ライバルたちを振り切り、4馬身差をつけ駆け抜けた。親子ダービー制覇。父を彷彿とさせるその力強い走りに、10万の歓声が轟いた。
サラブレッド(Thoroughbred)
原産国:イギリス
語源:thorough(完璧な)+bred(~育ちの)
その馬は乗る者を虜にした。小さな頭に黄色いメンコをかぶると、スマートな外見からは想像できない力強い走りでライバルをねじ伏せる。デビュー戦から勝利を重ね臨んだ2003年の皐月賞(GⅠ)。熾烈な競り合いを鼻差で勝ち切る。勢いそのままに東京優駿(GⅠ)も大接戦を制し、クラシック二冠。同世代馬の頂点に立った。その眩いほどの輝きは、後の競馬界を沸かす名馬たちへと受け継がれていった。
サラブレッド(Thoroughbred)
原産国:イギリス
語源:thorough(完璧な)+bred(~育ちの)
2002年。その強靭な肉体と末脚で、GⅠの舞台へ一気に駆け上がった。いよいよGⅠ初制覇へ。ファンの期待も高まる。皐月賞(GⅠ)とNHKマイルカップ(GⅠ)は、不運に見舞われ、本来の力を出し切れない。まさに苦汁をなめた。そして大一番、東京優駿(GⅠ)。最終コーナーから、なみいる強豪を大外から差し切り、ついに悲願の栄光を掴む。この勝利の美酒は格別であっただろう。
サラブレッド(Thoroughbred)
原産国:イギリス
語源:thorough(完璧な)+bred(~育ちの)
競走馬の歴史は、より強く、より速い血を紡ぐ、血統の歴史だ。2008年、ジャパンカップ(GⅠ)。大混戦のラスト200メートル。グランプリ三連覇を成し遂げ、怪物と呼ばれた父の血がたぎる。9番人気の下馬評を覆し、大歓声を巻き起こす。単勝41倍。ジャパンカップ史上最高配当である。その血は、GⅠ優勝馬となる息子たちへ脈々と受け継がれていく。喝采はまだ鳴り止まない。
サラブレッド(Thoroughbred)
原産国:イギリス
語源:thorough(完璧な)+bred(~育ちの)